楽天ひかりとeo光の徹底比較!どっちがおすすめ?乗り換えるべきなのか?

楽天ひかりとeo光は、それぞれ楽天モバイル株式会社(楽天グループ)とオプテージ株式会社(関西電力グループ)が提供する光インターネットサービスです。どちらも高速通信が可能な光回線ですが、料金プランや対応エリア、サービス内容に違いがあります。本記事では料金プラン、通信速度、提供エリア、設備・工事、キャンペーン、サポート対応、口コミ・評判、その他の特徴といった観点から両サービスを比較し、どちらが自分に最適か判断するための材料を提供します。


料金プランの比較

まずは楽天ひかりとeo光の月額料金プランを比較します。戸建て(ファミリー)向けとマンション向けで料金が異なる点に注意してください。また契約期間や割引の有無も確認します。

基本の月額料金

サービス 戸建てプラン(税込) マンションプラン(税込)
楽天ひかり 5,280円
(ファミリープラン)
4,180円
(マンションプラン)
eo光 5,448円
(ホームタイプ/メゾンタイプ)
3,876円
(マンションタイプ)

楽天ひかり: 戸建て向けの「ファミリープラン」が月額5,280円、集合住宅向けの「マンションプラン」が月額4,180円。建物内の配線方式にかかわらず料金は2区分のみでシンプル。
eo光: 戸建て・メゾンタイプ(各戸直接配線)では月額5,448円、大規模マンションタイプ(共用設備使用)では月額3,876円になる場合が多く、建物条件によっては同額・または高額となることもあり。

戸建てプランでは楽天ひかりのほうがeo光よりわずかに安い一方、マンションタイプは多くの場合eo光の方が安い傾向です。ただしマンションの配線方式によっては戸建て並みの料金になるケースがあるなど、実際には建物条件の確認が必要です。

契約期間と割引・セット割

  • 契約期間: 楽天ひかり・eo光ともに2年契約の自動更新が基本。途中解約には違約金がかかる。楽天ひかりは戸建て5,280円・マンション4,180円程度、eo光は1ギガコースで約5,110円程度が目安。
  • 長期利用割引: 楽天ひかりに長期利用の割引は基本的にない。eo光は「即割」や「長割」があるものの、割引額は大きくはない。
  • スマホとのセット割:
    • 楽天ひかり: ドコモやauなど大手キャリアとのセット割引なし。楽天モバイル利用者向けのキャンペーンは別途後述。
    • eo光: au・UQモバイルユーザー向けのスマホ割(最大1,100円/月)、mineo利用者向けの割引(330円/月)などがあり、複数回線がある家庭なら月数千円お得になるケースも。

ポイント: スマホセット割を重視するなら、au/UQモバイルを使っている人はeo光がお得。楽天モバイルユーザーは楽天ひかりで追加割引やポイントメリットを期待できます。その他スマホの場合は純粋に回線料金で比較するとよいでしょう。

オプション料金

  • プロバイダ料: 楽天ひかり・eo光ともに回線とプロバイダが一体型なので、追加プロバイダ料金はかからない。
  • ルーター利用:
    • 楽天ひかり: ONUは無料、ひかり電話対応ルーターは月220円など追加オプション料が発生。自前の市販ルーターを使う人も多い。
    • eo光: 基本ONUは無料、有線ルーターも無料、無線LANルーターは最初12か月無料・以降105円/月程度。
  • ひかり電話/テレビ:
    • 楽天ひかり: NTT東西のひかり電話やフレッツ・テレビを別途契約可能。月額550円~。
    • eo光: eo光電話(314円+通話料)やeo光テレビをオプション追加でき、サービス一元管理が可能。

通信速度の比較

次に通信速度について比較します。最大スペック上の速度と実際のユーザー実測値、回線の安定性などを見てみましょう。

最大通信速度とプラン

  • 楽天ひかり: 最大1Gbps(上下とも)。10Gbpsなどのプランは現在なし。IPv6(IPoE)標準対応。
  • eo光: 基本1Gbpsプランに加え、5Gbps・10Gbpsプランも選択可。関西でいち早く超高速コースを提供中。

実測速度(平均値)

実測値調査によると、eo光のほうが楽天ひかりより速い平均結果が出ています。

楽天ひかり: 平均下り300Mbps程度で、IPv6対応により混雑帯でも極端には遅くなりにくい。
eo光: 下り平均450Mbps前後と非常に高速。混雑が少なく、オンラインゲームや高画質動画でも好評。

通信の安定性・品質

  • 楽天ひかり: NTTフレッツ網を使用し、IPv6(IPoE)で夜間の混雑を軽減。設定不備報告も一部あるが、全体的には「十分安定して実用的」との声が多い。
  • eo光: 回線からプロバイダまで自社一貫提供で障害対応も迅速。混雑が少なく「いつでも高速安定」という評価が圧倒的に多い。

ポイント: 通信速度を最重視するならeo光が優位。楽天ひかりも普段使いには十分だが、回線品質や実測速度面ではeo光が一歩リードしている。


提供エリアの比較

提供エリア(利用可能地域)では両サービスに大きな違いがある。

  • 楽天ひかり: 日本全国(NTTフレッツ光対応エリア)。全国で利用できるが、離島や山間部など一部例外あり。
  • eo光: 関西限定(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県、+福井県の一部)。関西電力のインフラ網を活かした地域密着型。エリア外では利用不可。

ポイント: 関西以外に住む場合は楽天ひかり一択。関西在住でも将来エリア外へ引っ越すなら全国対応の楽天ひかりが安心。


設備・工事の比較(初期費用・工事期間・機器)

続いて、開通までの初期費用工事、貸し出し機器について比較する。

初期費用(契約料・工事費)

項目 楽天ひかり eo光
契約事務手数料
(新規申込時)
880円
※転用/事業者変更時は1,980円
3,300円
標準工事費
(戸建て)
最大19,800~22,000円程度
(派遣工事ありの場合)
29,700円
実質無料
標準工事費
(マンション)
最大16,500~22,000円程度
(設備状況により3,300円の場合も)
5,500円
無料
工事費支払い 一括 or 分割(24回)
※キャンペーン時に無料の場合あり
分割(24回)だが毎月割引充当
※継続で実質0円
開通工事費
キャンペーン
時期により有
現在は公式無料キャンペーン終了
常時実施で
実質工事費無料

楽天ひかり: 事務手数料は880円と安いが、工事費はNTTのフレッツ光工事費に準じるため1~2万円程度。転用なら工事不要。
eo光: 手数料3,300円。工事費自体は高額だが、実質無料キャンペーンが常時展開されていてほぼ0円で始められる。

工事期間(開通までの時間)

  • 楽天ひかり: フレッツ光の標準スケジュールに準じ、戸建ては約1か月、マンションは1~2週間程度が目安。
  • eo光: マンションタイプは1~2週間で開通するケースが多いが、戸建て・メゾンタイプは宅内調査などで1~2か月かかることも珍しくない。

特に戸建てで速く使いたい場合、eo光は工事が長引く可能性があるので注意が必要。

提供機器・ルーター

  • ONU / ホームゲートウェイ:
    • 楽天ひかり: ONUは無料。ひかり電話契約でルーター機能付き機器をレンタルする場合は月220円。
    • eo光: ONU無料、有線ルーターも無料、無線LANルーターは12か月無料→以降105円/月。
  • IPv6対応: 楽天ひかり・eo光ともにIPv6(IPoE)接続が標準提供。対応ルーター機器の用意が必要。

キャンペーンの比較

料金面に関連して、新規契約時のキャンペーン特典も重要なポイント。2025年2月時点の主な内容をまとめる。

楽天ひかりの主なキャンペーン

  1. 楽天モバイルセット契約で「月額基本料6カ月0円」
    楽天ひかりを初めて申し込み、かつ楽天モバイルのスマホ契約がある方は、楽天ひかりの月額料金が開通月から6ヶ月無料。戸建てなら月5,280円×6ヶ月で約3万円以上お得になる大きな特典。
  2. 楽天SPU(スーパーポイントアッププログラム)+2倍
    楽天ひかりを利用すると、楽天市場での買い物ポイントが+2倍になる。楽天カードや楽天銀行などと合わせてSPUを重ねられるため、楽天経済圏ユーザーにとっては長期的にメリット。

その他、時期によっては工事費無料などのキャンペーンが再開される可能性もあるが、2025年2月時点では上記2本柱がメイン。

eo光の主なキャンペーン

  1. スタート割(新規月額割引)
    新規契約者向けに最大12ヶ月の大幅割引を実施。戸建て1ギガプランなら初年度2,380円/月(あるいは最初の半年は980円/月)など、通常5,448円よりもかなり安く利用できる。
  2. 選べる特典(キャッシュバック等)
    最大1万円相当のキャッシュバックや商品券が選べるほか、他社から乗り換えの違約金補填(最大6万円)などがあり、乗り換えコストを抑えられる。
  3. スマホセット割関連の特典
    au/UQユーザーはスマホ料金毎月最大1,100円割引と合わせて特典が追加されるなど、お得が重なる。

総合すると、楽天ひかりは「楽天モバイルユーザー向け6ヶ月無料+SPU」が強力で、eo光は「初期費用実質無料+大幅月額割引+キャッシュバック」が充実、かつau/UQ/mineoとのセット割が魅力という構図。


サポート対応の比較

次にサポート対応を比較。問い合わせ窓口や受付時間、評判を見てみる。

問い合わせ窓口と受付時間

サポート項目 楽天ひかり eo光
電話サポート受付時間 9:00~18:00(年中無休) 9:00~21:00(年中無休)
チャットサポート受付 9:00~18:00 9:00~21:00
その他窓口 Web問い合わせフォーム、FAQ メール、LINE公式アカウントなど多様
対応範囲 回線故障はNTT、契約は楽天 回線~サービスまで一元対応

楽天ひかり: 朝9時~夕方6時の受付。電話やチャット窓口があるが夜間対応はやや弱い。
eo光: 夜9時までサポート対応。電話、チャット、LINEなど問い合わせ手段が豊富。

サポート対応の評判

  • 楽天ひかり: 「標準的で可もなく不可もない」評価が多い。一部「電話が繋がりにくい」「対応が事務的」などの不満もあるが、大きなトラブル報告は少なめ。
  • eo光: 関西で長年顧客満足度No.1の実績通り、サポート評判が非常に高い。問い合わせが繋がりやすく丁寧、訪問サポートやリモートサポートも充実。解約時の引き止めが煩わしいと感じる例も。

口コミ・評判の比較

楽天ひかりの口コミ・評判

良い評判: 「夜間でも速度安定」「楽天ポイントUPが大きい」「全国で使える安心感」など。楽天経済圏ユーザーほど恩恵が大きい。
悪い評判: 「他社スマホとのセット割がない」「大きな割引キャンペーンが少なめ」「電話サポートが若干繋がりにくい」。料金面は普通かやや安い程度で不満は少ないが、特典が限定的なのが物足りないとの意見。

eo光の口コミ・評判

良い評判: 「とにかく速い、安定している」「サポートが親切」。スタート割で初年度が格安、スマホ割も合わせると総合的にリーズナブル。
悪い評判: 「2年目以降の料金アップで割高に感じる」「エリア外では使えない」「解約時の引き止めが強め」。通信速度トラブルの不満はほぼ聞かれない。


その他の特徴の比較

楽天ひかりの特徴

  • 楽天経済圏との相性: SPU+2倍や楽天モバイルとのセットで大幅割引など、楽天サービスを多用する人にメリット大。
  • 光コラボである利便性: フレッツ光や他のコラボ回線から転用・事業者変更が簡単。
  • 解約金が比較的安い: 違約金が月額相当額で数千円程度。負担感は小さい。
  • 将来的な拡張性: 10Gbpsプランへの対応なども検討余地あり。

eo光の特徴

  • 関西での圧倒的人気: 17年連続顧客満足度No.1。地域密着型でサポートも厚い。
  • 独自回線による安定高速: 回線~プロバイダ一括で品質管理、障害対応も自社完結。
  • 10Gbpsプランがある: 関西でいち早く超高速通信に対応。大容量利用やゲーム重視派に魅力大。
  • でんき・ガスとの連携: 関電グループならではのインフラセット割などがある。

まとめ:どちらが自分に最適?

ここまで楽天ひかりとeo光を様々な角度から比較してきました。それぞれに強みがあり優秀なサービスですが、最終的には以下のポイントで選ぶのがおすすめです。

  1. 提供エリアで選ぶ: 関西以外なら楽天ひかり一択。関西在住でも将来エリア外へ引っ越すなら全国対応の楽天ひかりが安心。
  2. 速度重視なら: eo光が安定・高速で評価が高い。オンラインゲームや動画配信をヘビーに使うならeo光がおすすめ。
  3. 料金・キャンペーン重視なら:
    • 楽天モバイル利用者→楽天ひかりで6ヶ月無料+ポイントUP
    • au/UQ/mineoユーザー→eo光のスマホ割
    • 初期費用を極限まで抑えたい→eo光(工事費実質無料+大幅割引)
    • 長期的な楽天ポイントメリット→楽天ひかり
  4. サポート重視なら: eo光が夜間21時まで電話OKで親切対応の声多数。
  5. 楽天 vs 地元志向:
    • 楽天サービスをよく使う→楽天ひかり
    • 関西で実績のある回線を使いたい→eo光

結論: 関西在住でau/UQスマホ&速度重視ならeo光がベスト。楽天モバイルユーザーや関西外住みで全国対応が必要なら楽天ひかりがおすすめ。いずれも高速・安定した光回線として評価が高く、あなたの環境や重視ポイントに合わせて選べば満足のいくネット環境が得られるでしょう。