auひかりのマンション向けプランには、建物内の配線方法に応じて複数の契約種別(タイプ)が存在します。建物の設備によって月額料金や最大速度が変わり、利用者が自由にタイプを選ぶことはできません。ここではVDSL方式・光配線方式・LAN配線方式など、auひかりマンションタイプの契約種別ごとの特徴を初心者にもわかりやすく解説します。
auひかりマンションの契約タイプ一覧
auひかりのマンションタイプには、建物内配線の違いによって最大で8種類(細分すると10種類)のタイプがあります。すべてのタイプで建物の共有部までは光ファイバーを導入しますが、そこから各戸までに使われる配線(電話線、LANケーブル、光ファイバー)の違いでタイプが分かれます。以下に主な契約種別をまとめます。
契約種別(プラン名) | 配線方式 | 最大通信速度 | 月額料金(目安) | 備考 |
---|---|---|---|---|
タイプV (マンションタイプV) | VDSL方式(電話線) | 下り/上り 100Mbps程度 | 4,180円〜 | 最も一般的な方式。既設の電話回線を使用 |
マンション都市機構 (タイプV UR向け) | VDSL方式(電話線) | 下り/上り 100Mbps程度 | 4,180円〜 | UR賃貸(都市機構)専用プラン。方式はタイプVと同じ |
タイプG (G.fast方式) | VDSL方式(電話線) | 下り664Mbps/上り166Mbps | 4,180円〜 | VDSLをG.fast規格で高速化した新方式 |
マンション都市機構G (UR向け) | VDSL方式(電話線) | 下り664Mbps/上り166Mbps | 4,180円〜 | UR賃貸向けG.fastプラン。方式はタイプGと同じ |
タイプE (マンションタイプE) | LAN配線方式 | 下り/上り 100Mbps | 3,740円〜 | 最安プラン。各戸までLANケーブルを使用 |
タイプF (マンションタイプF) | 光配線方式 | 下り/上り 100Mbps | 4,290円〜 | 光配線だが機器が100Mbps対応のため速度は100Mbps止まり |
マンションギガ | 光配線方式 | 下り/上り 1Gbps | 4,455円〜 | 光配線方式(各戸まで光ファイバー)。標準的な1Gbpsプラン |
マンションミニギガ | 光配線方式 | 下り/上り 1Gbps | 5,500円〜 | 小規模物件向けの1Gbpsプラン(マンションギガより月額高め) |
※月額料金は建物の契約戸数や契約条件(「お得プランA」適用時など)により変動します。上記の「〇〇円〜」は代表的な最低料金(16契約以上で契約時の例)です。
上記のように、配線方式の違いが各タイプの速度と料金に直結しています。以下では配線方式ごとに契約種別の詳細な特徴、メリット・デメリット、おすすめユーザータイプを解説します。
各契約種別の詳細と特徴
VDSL方式(タイプV/マンション都市機構)
VDSL方式はマンションで最も一般的な配線方式で、auひかりでは「タイプV」として提供されています。建物の共用スペースまでは光ファイバーを引き込み、各戸へは既設の電話線(メタル回線)を利用します。そのため新たに大掛かりな配線工事をしなくても導入でき、古いマンションでも対応しやすい方式です。UR都市機構の賃貸マンションの場合は同じ方式で「マンション都市機構」プランとなっています(内容はタイプVと同じです)。
最大通信速度: VDSL方式の理論上の最大速度は下り100Mbps、上りも最大で100Mbps程度です。実環境では数十Mbps〜100Mbps程度で、光配線方式と比べるとどうしても速度は劣ります。ただしADSLなど過去の電話回線インターネット(下り50Mbps程度)よりは高速です。
月額料金: タイプVの月額は約4,180円~と設定されており、標準的な価格帯です。マンション都市機構も同水準です。料金は建物の規模(契約戸数)によって若干異なり、契約戸数が多いほど割安になります。
工事の有無: 建物にVDSL設備が導入済みであれば、各戸への工事は宅内機器(ホームゲートウェイ)の設置のみで完了します。作業は業者が宅内に入り電話ジャックに接続する程度で、概ね1〜2時間以内で終了します。基本的に既存の電話線を使うため、大規模な配線工事は不要です。
対応エリア: auひかり自体の提供エリアは全国(沖縄を除く)ですが、VDSL方式は光ファイバーを各戸に引き込めない多くの既存マンションで採用されています。築年数が経ったマンションや中高層住宅で、LAN配線もない場合はVDSL方式となるケースが多いです。
メリット: 既設の電話線を活用するため導入ハードルが低く、建物側の工事負担が小さい点がメリットです。多くの集合住宅で対応可能なため提供物件数が多い方式です。また下り100Mbpsはウェブ閲覧や動画視聴など一般的な用途には概ね十分な速度です。固定電話の配線を流用するため工事日程が比較的短く済みます。
デメリット: 最大100Mbpsと通信速度に上限があり、高画質動画配信や大容量ゲームダウンロードなどヘビーな用途では物足りなく感じる場合があります。また建物内で回線を共有する仕組み上、利用者が多い時間帯には速度低下が起こりやすいです。さらに電話線(メタル線)は電磁ノイズの影響を受けやすく、電子レンジやテレビなどの電波干渉で速度低下を招くことがあります。光ファイバーと比べると回線の安定性で劣る点がデメリットです。
おすすめユーザー: Webサイト閲覧や標準画質~高画質の動画視聴、オンライン会議程度の利用であればタイプVで大きな問題はありません。ライトユーザーや一人暮らしの方にはコスト面も含め適したプランです。ただしオンラインゲームを頻繁にプレイする方や4K動画を同時に複数視聴するなど大容量通信を行うヘビーユーザーには不向きで、後述する高速タイプが望ましいでしょう。
G.fast方式(タイプG/マンション都市機構G)
タイプGは既存のVDSL方式を改良して高速化した配線方式で、技術的にはG.fast(ジーファスト)と呼ばれる新規格を採用しています。基本の配線はVDSLと同様に建物共有部まで光ファイバーを導入し、各戸へは電話線を利用します。しかし、共用部のVDSL装置と各戸の宅内機器をG.fast対応機器に置き換えることで電話線でも大幅な高速通信を可能にしたものです。auひかりでは2018年頃から提供が始まり、従来タイプVが導入されていた建物を順次タイプGへ切り替える形で展開されています(UR賃貸向けには「マンション都市機構G」という同等サービスがあります)。
最大通信速度: タイプG(G.fast)の理論最大速度は下り664Mbps、上り166Mbpsと公表されています。従来VDSLの100Mbpsから大幅に向上しており、光配線1Gbpsに迫る速度を電話線で実現します。実測でも数百Mbps程度の下り速度が得られるケースが多く、オンラインゲームや高画質動画も快適に利用できる水準です。(NTT系の光回線には現在G.fast方式はなく、auひかり独自の取り組みです。)
月額料金: タイプGの料金は基本的にタイプVと同額(4,180円〜程度)で提供されます。速度が向上しても料金据え置きのため、同じ建物でタイプVからタイプGへ移行した場合は性能向上の恩恵を受けられます。
工事の有無: 建物がタイプG対応となっている場合、各戸への導入工事内容はタイプVとほぼ同じで宅内機器の設置のみです。建物全体で見ると、タイプG導入時に共用部装置の交換工事が行われていますが、ユーザー側で追加の配線工事をする必要はありません。ただし既存タイプV契約者がタイプGへアップグレードする際は、G.fast対応ホームゲートウェイへの交換が必要です。
対応エリア: タイプGは比較的新しい方式のため、対応物件は限定的です。主にauひかり設備を新規導入したマンションや、既存VDSL物件で設備更新が行われたマンションで利用できます。UR都市機構の物件などで積極的に導入が進められており、今後もVDSL方式から順次置き換えが進む見込みです。
メリット: 下り最大664Mbpsと高速で、光配線方式1Gbpsに迫る実力が大きなメリットです。電話線を使う方式としては画期的に速く、建物側も大規模な工事をせず高速化できるため導入コストと効果のバランスが良い方式です。実測速度も向上しやすく、複数端末での動画ストリーミングやオンラインゲームも安定して行えます。加えて月額料金も従来と変わらないためコストパフォーマンスに優れています。
デメリット: 上り速度が166Mbpsに留まる点は光配線(上り1Gbps)に比べ見劣りします。大容量のクラウド同期や動画配信(アップロード)を行う場合は上り166Mbpsでは不足に感じることもあるでしょう。また対応物件がまだ少ないため、自分の住むマンションで利用できない場合があるのもデメリットです。基本的な構造はVDSLと同じなので、回線を共有することによる混雑リスクや、電話線特有のノイズ影響が完全にゼロとはいえません。
おすすめユーザー: 中〜重度のネット利用者に向いたプランです。オンラインゲームを快適に遊びたい方、複数人での同時動画・音楽ストリーミングを楽しみたいファミリー世帯などで、タイプGならほとんどの場合安定した速度が得られます。光配線方式が導入されていない建物でできるだけ高速なネット環境を求めるなら、タイプGが利用できる物件は最有力の選択肢でしょう。ライトユーザーには速度を持て余すかもしれませんが、料金がほぼ同じならタイプGを選ぶ方がメリットがあります。
LAN配線方式(タイプE)
LAN配線方式はマンション内の配線にLANケーブル(イーサネットケーブル)を使用するタイプで、auひかりでは「タイプE(イーサ方式)」と呼ばれます。建物共用部まで光ファイバーを導入し、共用部から各戸まではLANケーブルで配線します。比較的大規模マンションで、建築時にLAN配線設備を敷設した物件などで採用されます。
最大通信速度: LAN方式は最大100Mbps(上下とも)です。各戸まで光ファイバーではないため、VDSL同様に速度上限は100Mbpsに抑えられます。多くのマンションではギガビット対応LANを導入しておらず、実効速度も数十〜100Mbps程度となります。利用者が増える時間帯には速度低下が起こりやすいです。
月額料金: タイプEはauひかりマンションで最安のプランで、月額3,740円〜と他のタイプより安く設定されています。これは光ファイバーを各戸まで引かないぶん設備コストが低いためで、戸数が多いマンションほど低料金が適用される傾向があります。
工事の有無: 建物に既にLAN配線設備(各住戸までLANケーブルと集線スイッチ)がある場合、導入工事は宅内への終端装置(ONUやルーター)の設置のみとなります。各部屋に設置されたLAN情報コンセントに機器を接続し設定するだけなので、工事時間も短くて済みます。新規にLAN配線方式を導入するには建物全体でLANケーブルを敷設する必要がありますが、それは主に建築時や大規模改修時に行われるものです。
対応エリア: LAN方式は主に大都市圏の大規模マンションで見られます。地方では物件数が少ない方式です。またNTTのフレッツ光でも同様に「マンション内LAN配線」で最大100Mbpsを提供しているケースがあります。この方式に対応した建物でないとタイプEは利用できません。
メリット: 建物内をLANケーブルで配線するため、電話線よりノイズに強く比較的安定した通信が見込めます。また月額料金が安い点は大きなメリットで、他のタイプより数百円程度安く抑えられます。既存のLAN設備を利用するため宅内工事も簡便で済みます。マンション全体で回線を共有する点はVDSLと同じですが、LANケーブルの方がデータ通信に適した媒体のため、安定性はやや優れることもあります。
デメリット: 最大速度が100Mbps止まりであり、最近では物足りなく感じる場面が出てきます。特に住民数の多いマンションだとピーク時に回線が混み合い、体感速度が落ちやすいです。またこの方式は対応マンションが限られているため、自分で自由に選択できるわけではありません。建物側でギガビット対応のLAN設備に更新しない限り速度向上が見込めないのも難点です。
おすすめユーザー: 料金重視のユーザーやライトユーザーに向いています。毎月のコストをできるだけ抑えたい方にはタイプEの低料金は魅力です。ネット利用がメールやSNS、標準画質中心の動画視聴などであれば100Mbpsでも不足を感じにくいでしょう。一方でオンラインゲームをヘビーにプレイする方や高画質動画を多用する方には不向きです。その場合は建物が対応していれば戸建てプランや他社回線の検討を視野に入れる必要があります。
光配線方式(タイプF)
光配線方式は各戸まで光ファイバーで直接接続する方式で、理論上もっとも高速かつ安定した配線方式です。auひかりでは主に「マンションギガ」「ミニギガ」で採用されていますが、例外的に「タイプF」というプランも存在します。タイプFは光配線方式でありながら最大速度が100Mbpsに制限されたプランで、建物共用部から各戸までの機器が100Mbps対応のため速度が出ないケースです。提供物件数はごく少なくレアなケースとなっています。
最大通信速度: タイプFは下り/上りとも100Mbpsが上限です。各戸まで物理的に光ファイバーが届いているものの、機器性能の制約でVDSLと同等の速度しか出ません。そのため体感速度もVDSLと同程度ですが、後述するように通信の安定性は高い傾向があります。
月額料金: タイプFの料金は月額4,290円〜程度で、タイプVよりわずかに高めです。光ファイバー設備の維持費用が若干含まれていると考えられますが、1Gbpsプランほど高くはなく中間的な価格帯です。
工事の有無: 光配線方式は各戸まで光ファイバーの引き込み工事が基本ですが、タイプFが存在する建物では既に光配線済みのため、契約者宅内でONU(光終端装置)を設置・接続するだけで開通することが多いです。VDSL用電話ジャックではなく光コンセントが部屋にあり、そこにONU機器をつなぐ形になります。工事は1〜2時間程度です。
対応エリア: タイプFは提供数が少ない特殊なケースです。過去に光配線を導入したものの機器都合で100Mbpsになっているマンション、あるいは何らかの理由でギガプランに切り替えていないマンションで見られます。いずれも光配線方式対応の建物のみ対象となり、物件数は限られます。
メリット: 各戸まで光ファイバーが来ているため、電磁ノイズなどの影響を受けにくく通信が安定しやすい点が挙げられます。回線混雑の影響もVDSLなどより抑えられる傾向があります。最大速度は100Mbpsでも、環境によってはVDSLより快適に使えることがあります。
デメリット: 最大速度が100Mbpsに制限されている点が大きなマイナスです。せっかく光ファイバー配線があるのにギガ速度が出せないのは残念な部分といえます。設備更新でギガプラン化できれば理想的ですが、利用者個別には変更できません。月額料金も100Mbpsクラスの割にはやや高めに感じるかもしれません。
おすすめユーザー: タイプFは特殊なケースのため、自分のマンションが対応しているならそれに従う形となります。中程度の利用なら問題ありませんが、どうしても1Gbpsプランが必要なユーザーは管理組合に設備更新を働きかけたり、他社回線を検討する余地があります。
光配線方式(マンションギガ/マンションミニギガ)
マンションギガおよびマンションミニギガは、いずれも光配線方式による最大1Gbpsの高速プランです。各住戸まで光ファイバーを直接配線するため、戸建て向け光回線と同等の性能が得られます。マンションギガとミニギガは基本的な速度や仕組みは同じで、契約戸数が少ない小規模物件の場合は「ミニギガ」で月額がやや割高になるといった違いがあります。
最大通信速度: 下り・上りとも1Gbps(1000Mbps)が上限です。理論上はVDSLの10倍の速度で、現在auひかりマンションでは最速のプランとなります。戸建て向けauひかり(1Gbps)と同等であり、実際の速度も数百Mbps〜1Gbps近く出ることが多いです。
月額料金: マンションギガは月額4,455円〜、マンションミニギガは5,500円〜程度です。他の100Mbpsプランに比べると若干高いですが、高速を享受できるので費用対効果は高いといえます。ミニギガは戸数の少ない物件向けで料金がやや割高ですが、差額は1,000円程度です。またauスマートバリュー(携帯とのセット割)も適用可能です。
工事の有無: 建物が光配線方式に対応していれば、宅内の光コンセント設置とONU機器の設定工事が基本です。既設の管路に光ケーブルを通すなどで2時間程度かかる場合もあります。開通には立ち会いが必要ですが、一度導入すれば安定した高速回線が使えます。
対応エリア: 光配線方式のため、主に比較的新しいマンションや設備導入に積極的な分譲マンションなどで提供されています。全国(沖縄を除く)で展開されていますが、物件ごとに対応状況が異なります。マンションミニギガは特に小規模(契約戸数が少ない)集合住宅向けに用意されたプランで、今まで光導入が難しかった物件にも提供される可能性があります。
メリット: 通信速度・安定性ともに最高水準であることが最大の利点です。1Gbpsの帯域が各戸に確保されるため、大容量コンテンツのダウンロードや4K/8K動画のストリーミング、複数デバイス接続でも余裕があります。上り速度も1Gbpsなので、テレワークや動画配信などアップロードが多い場合でも快適です。ノイズに強く、ピーク時でも安定しやすいのも特長です。
デメリット: 他のタイプよりやや月額料金が高めで、対応していない物件では利用できない点です。月額差は数百円程度ですが長期的には負担が増えるかもしれません。また、物件の設備を個人で光配線方式に変更することは難しく、管理組合やオーナーの承諾が必要となる場合があります。ただし回線速度自体に関してはほぼ欠点がなく、超ヘビーユーザーで10Gbps級を求めるのでなければ十分です。
おすすめユーザー: あらゆるユーザーにおすすめできます。特にネットで大容量データを扱うヘビーユーザーやゲーマー、リモートワーカーなどには最適です。ファミリーで複数人が同時に利用する場合も1Gbpsあれば帯域をしっかりシェアできます。もし自宅のマンションが光配線方式に対応しているなら、マンションギガ/ミニギガを選ぶと将来的にも安心でしょう。ライトユーザーでも対応しているなら速度の余裕を持たせておくのは悪くありません。
他の光回線サービスとの比較
auひかりマンションタイプ各種について理解したところで、NTTのフレッツ光(光コラボ含む)やNURO光など他社の光回線との違いも簡単に押さえておきましょう。
NTTフレッツ光(および光コラボ)との比較
NTTが提供するフレッツ光(マンションタイプ)も、建物の配線方式によって最大速度が変わります。例えばマンションに光配線方式が導入済みであれば最大1Gbps、それ以外(VDSLやLAN配線)なら最大100Mbpsです。大きな違いとして、NTT系ではauひかりのG.fastに相当する中間速度プランが存在しない点が挙げられます。つまりNTTでは100Mbpsの次は一気に1Gbpsとなり、auひかりのように664Mbpsに引き上げる方法はありません。
また提供エリアの広さではNTT系が優位です。auひかりは独自回線のため利用できない物件もありますが、NTTの光回線なら使えるケースが多いこともあります。自宅のauひかりが最大100Mbpsタイプしか利用できない場合でも、NTT系なら1Gbpsが使えることがあるというわけです。速度重視ならNTTフレッツ光や光コラボ(ソフトバンク光やドコモ光など)を検討するのも有力でしょう。
なお月額料金はauひかりと大きな差はなく、マンションプランで3,000〜5,000円程度(契約戸数により変動)。プロバイダ料金を含め実質4千円台が多いです。auスマホとのセット割はauひかり以外でも一部プロバイダで適用できることがあります。
NURO光との比較
NURO光は下り最大2Gbps(一部プランで6Gbps/10Gbps)と、非常に高速な回線を提供するサービスです。もしauひかりもNTT系も最大100Mbpsまでしか導入できない環境であれば、NURO光が利用可能な地域なら検討する価値があります。NURO光は独自の光ファイバー網を使い、実測速度も平均500Mbps以上と速い傾向があります。オンラインゲームや高画質動画を存分に楽しみたい方には魅力的な選択肢でしょう。
ただしマンションタイプでも月額料金は4,000〜5,200円程度とやや高めで、提供エリアも関東や一部都市部に限られます。マンションに導入するには基本的に同一建物内で複数世帯の申込みが必要となる点などハードルもあります。工事も宅内外で2回行うためスケジュール調整がやや煩雑です。それでも導入できれば非常に高速かつ快適なネット環境を手に入れられます。
まとめ: auひかりのマンションタイプは配線方式によって速度に大きな差があり、場合によっては他社回線の方が快適になることもあります。特に最大100Mbpsのタイプしか利用できない場合は、NTT系やNURO光も含めて検討してみるのがおすすめです。逆にauひかりで1Gbpsの光配線方式が使えるなら、独自回線の混雑しにくさやauスマホとのセット割などメリットも大きいので積極的に利用すると良いでしょう。まずは自宅のマンションがどの方式に対応しているか確認し、ニーズに合った回線を選んでください。